おたくの為のSNS おたくMk2

闇従(あんじゅ)さんの日記

(Web全体に公開)

2019年
12月09日
10:16

【視聴】リンキング・ラブ

2017年。金子修介監督(平成ガメラとかデスノート前後編とか)。
内容は・・『バックトゥザフューチャー』のAKBマッシュアップです。

主人公・真塩美唯に田野優花(当時AKB48チームK)、
もう一人の主人公、美唯の母由美子に石橋杏奈。

過去に飛んで行って両親の仲を取り持つというバックトゥザフューチャーの流れはそのままに、
アイドルを前面に押し出した作品でした。
両親の不仲の原因が父親の・・引きこもり的なオタクライフのせいなんですが、
まあ一応説明はされます。
2017年時の父親・茂手木健一郎が渡辺徹で、1991年の父親が白洲迅・・
なお91年の時の健一郎は見た目ほぼジャニーズ。そうきたか。

あと、バブルなその時(はじける年ですけど)だからかやたら出てくるキャラが力強いです。アイドルに関わる描写は監督がそのあたりに明るいためか端々から愛がにじみ出てます。
健一郎の所属するアイドル研究会で「冬の時代最後の希望」とされてるのが「CoCo REBORN」。CoCoとribbonの合いの子ですよ。ちゃんとそれっぽいですし。

91年に大学でAKBのコピーをやって当たるという話ではあるんですが、
この時期ってテレビでいえば進め!電波少年が始まる直前。
すでに「物語を消費する」ことが広まる素地はあったと思うのですよね。
単純にご都合主義という面はあるにしても、全く無茶苦茶でもない気がします。
ツーショット権利付き前売り券を手売りする・・ああ、そういえばモーニング娘。もほぼ同じことしてました。あっちはCDだけでしたけど。
SPEEDはアイドルとはちょっと違いますけど、あれもグループ名募集とかそういうので物語性が強かったですしね。

AKB楽曲はフルで4曲。
途中公開練習やるときの「制服が邪魔をする」は、
まだ衣装がないので皆が高校時代の制服着てくるという。
そろいもそろってブレザーしかいなかったのはご愛敬。
でもまあ、これはこれでおニャン子クラブの「セーラー服を脱がさないで」のアンチテーゼみたいなものなのである種正解なのでしょう。
元々AKBの田野はともかくとして、
他のメンバーもそれぞれのキャラ個性を残しつつダンスしてるのはさすがとうなります。女優さんだなぁ。
元のMV知らないですがおそらくほぼ撮りは同じようにしてるはず。

個人的には1991年、2017年の由美子役を1人でこなした石橋杏奈が光る作品という感想です。田野優花も可愛らしいし良かったのですが。
映画的に考えれば「田野優花や石橋杏奈を見たいのだ」という要望に見事応えたのだと感じます。