ハンガリーのクラスナホルカイ・ラースロー氏の同名小説が原作。
タル・ベーラ監督の1994年作品を4Kデジタルリマスター化。
上映7時間18分と非常に長尺でありながら、総カット数150というある意味伝説的作品。
物凄くゆったり進みます。
長回しゆえに没入感は高く、その場にいる気分にすらなりました。
ぶっちゃけてお話の中身自体は、
「東欧の貧しい農村で暮らす人たちが、札付きのワルに騙されて身ぐるみはがされた上に密告者に仕立てあげられる」というだけなんですが。
貧しい暮らしが醸すある種の退廃的な雰囲気。
酒と女性。
過去を語るしかできない元校長だとか。
村人、ひたすら飲んだくれてるだけですからね・・
札付きのワルが警察に連れていかれて、帰ってきたらなんか紳士っぽくなってるわけですよ。
「もっと豊かな暮らしをみんなで実現しよう!」とかなんとか言って。
で、、そこは東欧です。
国家保安省だの、国家保衛庁だのがうごめいてた国々。
何が起きてたかというのはお察しです。
物凄くけだるい気分になりましたが、
でもそういう映画だったのだろうな・・と。
コメント
11月24日
13:21
1: あおねこ
ネットでちょっと調べましたが
アートとしての撮影表現も入れたとか
いまなら長くても2時間半くらいが限界な気が
この時間だといすに座ってるのがちょっとというか
辛い
11月24日
19:14
2: 闇従(あんじゅ)
>>あおねこさん
夜寝てるシーンを長回ししながら「彼は・・」って見てる夢の話をナレーションで流したりしてます。
映像は綺麗でした。固定したカメラ視点の中を少女がぽつぽつ歩いて行ったりとか。見えなくなってもなおしばらくシーンが切り替わらないという・・
私が劇場で見た中でこれまで一番長かったのは瀬々敬久監督の『ヘヴンズストーリー』(4時間38分)でした。
今回大いに記録更新・・そして多分生涯最長になると思います・・
休憩2回入りましたけれど、各5分と短め。用を足すのでギリギリでした。2時間越えたあたりからお尻いたくなるんですよね。
11月25日
20:48
3: あおねこ
映画館の椅子ってソレほどいいものではないですよね
2時間前後で客の入れ替えを意識してるのかというくらいに
休憩2回あったのね
席取られたりとかアクシデントが起きそう
11月25日
22:06
4: 闇従(あんじゅ)
>>あおねこさん
いい椅子使ってるところも増えてはきたんですが・・いったところはしがないミニシアターだったもので。ふかふかなようですぐにスプリングに当たっちゃいますからね。
それでも昭和なころから考えたらずっと座り心地は良くなった気がします。
さすがに今回は長編(料金も3本分でした)だったこともあり、観客同士が・・何といいますか、戦友みたいな空気が多少なりともありましたね・・