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闇従(あんじゅ)さんの日記

(Web全体に公開)

2020年
02月14日
21:26

【視聴】この世界のさらにいくつもの片隅に

岡山では31日からメルパでやっておりまして。
私は前回の方は観ておらず、
いつどうしようかと思ったらこのいわばディレクターズカット版の話が聞こえてきて、
ならそちらで観てしまおうという結果がここまで引き伸びた理由。
どういう時代、場所にも人が住んでいるところには生活がある。
NHKで企画されていた#あちこちのすずさん、も合わせ考えてしまいますね。
お話というかは、呉に住む人たちのこもごもだといえばそれまでなんですけれど。
パンフなども読みつつつらつらといくつか。

呉市で最も大きな空襲だった7月1-2日にかけての焼夷弾爆撃では、
2000人以上の死者をだしてるわけです。
岡山市だと6月29日。死者1700人余りとされてますけど役所も書類を焼失しているため実際にはもっと多いといわれます。通ってた小学校には焼け残った校門跡がありました。
去年のNHK特選オーディオドラマの『73年前の紙風船』で言えば8月15日の土崎空襲。他にも『夏のあらし!』なら横浜空襲ですし、『風立ちぬ』なら東京大空襲ですか。枚挙にいとまはありません。

何にしても死者を数字だけで多い少ないと見るような愚かなことだけは慎みたい。
他人の人生をただの数に矮小化してしまうようなことは傲慢としか言えないでしょう。
そしてそれは戦争だけの問題じゃない、そう感じたのでした。

さて、こうのさんの作品は以前実写映画になった『夕凪の街 桜の国』もあります。
この世界の片隅に、はここにも繋がっていくのかと思うと複雑な気分になりますね・・。
ともあれ観て良かった作品でした。

コメント

2020年
02月14日
22:13

1: 恋刀

闇従師へ

こんばんは、失礼いたします。
お疲れ様で御座居ます。

仰る事、真で御座居ますが、戦時下の人の死は統計に見てしまう愚かさが拭えません。夜空を眺めても星のひとつひとつにまで隅々に想い入れできぬように。
「これがこの国の正体かね!!」すずさんは愛せますが、愛国心はありません。原爆と同等かそれ以上に特攻隊も、僕は容認できませんから。

いつも 有り難う御座居ます
失礼いたしました。

2020年
02月14日
23:08

>>恋刀さん
常に思いをいたすことは難しいです。
そして人間、すべての物事に気を配ることもまた不可能なことです。
しかし、数字の後ろにいたはずの他人のことをこういう機会に想うことはできます。
虚構が、フィクションが持つ力はそれを引き出す大きな助けになるのではないでしょうか。

特攻でいえば行った人はみんな愛国者だったか、というとそうでもありません。結局のところはそこに至らしめる仕掛け・システムです。これは銃の発砲一つとってもおなじこと。このあたりはデーヴ・グロスマン『戦争における「人殺し」の心理学』に詳しいです。

・・数字だけでなく、何とか人というくくりでも同じことは言えるのですけれどそれはまた別の機会に。もう少し他人に寛容でいられる世の中でありますよう。

2020年
02月15日
22:02

3: 恋刀

闇従師へ

こんばんは、失礼いたします。
お疲れ様で御座居ます。

お言葉、感謝いたします。
>デーヴ・グロスマン『戦争における「人殺し」の心理学』
僕も徹底的に追い詰められた時、自身の正体が、動かすシステムが理解できるかもしれませんが、内心は怯えております。

本当に、他者に寛容になれれば、まだ動けるのでしょうが……。

いつも 有り難う御座居ます
失礼いたしました。

2020年
02月16日
21:04

>>恋刀さん
生々しい本ではあるので、オススメとはさすがに言えません。ただそこに語られることの中には人が人を殺めることは極めて負荷のかかることだ、というのもあります。自分が撃たれるのだとしても、人を撃つより負傷兵を救出に誰しもが行きたがったとも言います。

そういう意味では人間捨てたものじゃないのでしょうね。

2020年
02月17日
10:07

いろんな情報番組や
雑誌に出る前から気になっていたので
見に行きたいです

ちょっと難しい状況ですが

2020年
02月17日
20:11

>>あおねこさん
この作品、友人がクラファンに参加していまして(前回2017と今回2019どちらも)そういう意味でも気になる作品となっていました。

状況が許せばぜひ観に行っていただきたい作品です。