おたくMk2

ストライクウィッチーズ劇場版で、大和から坂本少佐の乗る零式水上観測機（零観）がカタパルトで発進しますが、実は発進方向が逆になってます(^^;

劇中では艦尾にカタパルトが向いたまま発進していますが、実はあの位置は収納位置なのです。実際に発艦する際は、離陸に必要な速度（対気速度）を稼ぐ為、艦は風上に向かって航行し、その進行方向に向けて発進する訳で。劇中のように、艦尾に向けて発進すると、追い風を受けてしまうので速度が足りず、墜落してしまいます。

では実際のカタパルト発艦の様子を見てみましょう。1940年に撮影された、イタリア海軍の巡洋艦から偵察機をカタパルトで発艦させる映像です。

当時のカタパルトは火薬発射方式が主流でしたが、これは新規開発された圧縮空気による発射方式。『ストライクウィッチーズ劇場版』でも、大和のカタパルトはブリタニアの技術を使い、火薬方式から圧縮空気方式に改造された……という設定があるので、この映像と同じと考えていいでしょう。



……てな訳で、お判りでしょうか。艦の進行方向（斜め前方）に射出していますね。射出後、機体が沈み込むこともありません。

これを劇場版スタッフが見ていたら、ああいう映像にはならなかった筈ですが……。