荊州では羊祜の死を悲しまない者はありませんでした。彼の恩は呉にまで深く浸透しており、呉の辺境を防衛する将軍、兵士たちの多くまでが彼の死に涙を流したほどでした。
羊祜は病に倒れると、後任に杜預を推薦していました。杜預は数少ない呉征服戦の賛成派のひとりで、謀略によく通じた人物でした。司馬炎は杜預を仮節行平東将軍・領征南大将軍・都督荊州諸軍事に任命して、侵攻の開始に備えました。
襄陽に着任した杜預は精鋭を選抜して呉の西陵督 張政を奇襲して、その軍を大敗させました。張政は警戒していないところを襲撃されて敗北したことを恥じて、敗戦を中央に報告していませんでした。杜預がこの戦いの捕虜を建業に送ったために敗戦が明らかになり、張政は建業に召還され、後任には劉憲が着任しました。張政は呉に残された最後の名将と呼べる人物であったのです。杜預は来るべき侵攻の邪魔になりそうな人物を謀略を使って取り除いたのでした。
(つづく)
コメント
03月17日
08:29
1: 退会済ユーザー
このシリーズの日記読んでたらTVゲームの三国志をまたPLAYしたくなった・・・
私のPCだと三国志13動かないかなあ?・・・
03月17日
11:00
2: 闇従(あんじゅ)
西陵は呉の要衝、
陸抗が頑張って取り返したところだったのに。
羊祜が無理な侵攻しなかったこともあって、
ある種の平穏が続いてましたがそこに油断が‥
03月17日
18:10
3: U96
>倶利伽羅いちろうさん
三国志13には「三顧の礼」という技は出てきますか?
03月17日
18:16
4: U96
>闇従(あんじゅ)さん
はい。しかも279年の夏には呉で郭馬の反乱が起こります。晋国内は絶好のチャンス・ムードになってしまいます。
03月17日
21:21
5: CAOCAO
敗戦を隠蔽するような人物が、果たして名将と言えるのか?という気がします
まぁ軍の指揮能力と自尊心とは別物ではありますが…
03月17日
21:53
6: U96
>CAOCAOさん
なるほど!言われてみればそうですね。末期になるとこのレベルになるのでしょうかね。
03月18日
06:34
7: 退会済ユーザー
13は未プレイです。
私は11以降は触ってません・・・
03月18日
16:44
8: U96
>倶利伽羅いちろうさん
それは失礼しました。