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U96さんの日記

(Web全体に公開)

2019年
01月05日
16:00

性格別新兵教育

 日本陸軍では、入営した初年兵の性格を「神経質」「多血質」「粘液質」「胆汁質」に分類し、性格に合わせた教育を行っていました。これでは、まるでシュタイナー教育ですね。以下に詳細と指導策を明記しておきます。

●神経質(性質が沈鬱的であり、落ち着きの無い者)動作不活発で、身体の弱い者が多い。つねに心に憂いを帯び、不平憂慮が絶えない。孤独を楽しみ、つねに物事に躊躇し、かつ恐れる。感情のために支配されやすい。知力においては最も優秀なるものが多く、かつ想像に富んでいて周到な判断と綿密な観察を下すことができる。

●多血質(性質が快活かつ活発である者)つねに活発で静かにしていられない。忍耐に乏しく、心が移りやすい。動作が軽率になりやすい。放縦になりやすい。多感多情なる者が多い。身体は通常肥満して眼光は鋭い。上官等には早くなつきやすく、また二年兵になるとずいぶん役に立つ兵隊となるか、真面目な業務に長続きがしない。

●粘液質(性質が冷淡である者)感覚遅鈍。言語不明瞭。活気と熱心とに乏しい。感情に支配されやすく、喜怒哀楽の表情がはなはだしい。記憶力薄弱。心配したり苦労したりすることが少ない。長所として、熟慮の後に行動して挙動に篤実なところが多い。

●胆汁質(性質が情熱的な者)傲慢で不遜に陥りやすい。自尊心が強い。名誉、権力に対する観念が強い。喜怒を容易に表さず、つねに従容として落ち着いている。一旦情に激すると、怒りやすい。善にも強く、悪にも強い。勇往果断で、物事に熱心に倦むことが少ない。

(性格別による指導策)

○神経質な兵員(運動を奨励して強壮な身体を作らせる。激しく叱責するなど、あまり感情を刺激するような取り扱いをなるべく避ける。つねに快活でいるように指導して、悲観に陥らないようにする。表裏の別を生じさせないように、感情的な取り扱いに注意する)

○多血質な兵員(努めて忍耐力を要請して、強固な意志を持たせる。厳正な規律と態度を要求して、放縦に流れないようにする。注意を集中させる習慣を持たせる。他人の力に頼らないで、自分から真面目に物事を行わせる)

○粘液質な兵員(活発な運動を行なわせ、気力を充実させる。進んで難局に当たるように指導する。節度ある動作を取らせる。すべてに対して活発敏捷を要求する)

○胆汁質な兵員(温厚篤実に指導する。努めて不遜に陥らないようにする)

コメント

2019年
01月05日
19:06

1: RSC

胆汁という表現は面白いですね。

2019年
01月05日
20:43

2: U96

>RSCさん
はい。どこから名付けたのでしょうね。

2019年
02月20日
00:28

どうもこの気質の分け方は西洋占星術に基づくものな気がします。
おそらく西洋兵法と一緒に輸入されたんじゃないでしょうか。

2019年
02月20日
06:24

4: U96

>闇従(あんじゅ)さん
占星術がもとでしたか・・・ルドルフ・シュタイナーがつけたものと思っておりました。ご指摘ありがとうございます。