昔(80年代の終わりから90年代の初め)、ロシアのタルコフスキー監督の映画を観ることがお洒落だと考えられていた時期がありました。うんうんと頷いているあなた!手をあげて名乗り出てください。 私も劇場で「ノスタルジア」を観ました。タルコフスキーでよく言われているのは、少しばかり居眠りしても、場面が全然変わっていないとか(実際、劇場でグウグウ寝ている人を見ました)、なぜか家の中で雨が降っていて、空間の濃密さを表現しているとかありますが、「ノスタルジア」でもそれを堪能しました。
さて、「惑星ソラリス」です。アメリカに「2001年宇宙の旅」があれば、ロシアには「惑星ソラリス」がある!・・・といわれるほどの大作です。70mmフィルムで撮影されましたが、相変わらず、川の流れにそよぐ水草や家の中に降る雨ばかりです。せっかくシンセサイザーを導入したのに、バッハのコラール・プレリュードなので、パイプオルガンと区別がつきません。後年、ニッサン・プレリュードのCMにバッハのコラール・プレリュードが流れましたが、私なぞ「あっ!ソラリス!」と思いました。
時は流れ、最近ではタルコフスキーの暗黒面も報道されるようになりました。昔は不良少年だったとか、プロデューサーに一流の芸術家の待遇として、一流ホテルのスウィートルームや一流の料理を求めたとか・・・
「惑星ソラリス」のDVDを買いました。台湾製で11ヵ国語の字幕が入っております。ちなみにちゃんとロシアン・シネマ・カウンシルの承認の商品です。最後にタルコフスキーに非礼を働いたという日本人商社マンがいると聞いております。タルコフスキーは日本びいきなのでショックです。詳細を知っている方は私に教えて下さい。
せっかくですので、ソラリスにインスピレーションを受けた歌を貼り付けていきますね。「ときめきメモリアル」のキャラソンです。
コメント
06月06日
20:41
1: 退会済ユーザー
はるか昔に小説は読みましたが・・・
かなり違うのでしょうか・・・
もうどうでもええわ~~な内容だったような・・・
06月06日
20:44
2: U96
>倶利伽羅いちろうさん
かなり違うようです。原作者のレムとタルコフスキーは大喧嘩をしたそうです。レム曰く、「これでは『罪と罰』だ!」だそうです。
06月07日
00:22
3: 管理人
恥ずかしながら未見です。
首都高速で撮影されたシーンがあるんでしたっけ?
そういえば京都のSF喫茶ソラリスも行きたい行きたいと思っているうちに閉店してしまったんですね。
06月07日
06:00
4: U96
>管理人さん
タルコフスキーの中では見やすい方だとおもいます。確かに首都高が出てきます。あんなインターチェンジはロシアには無いのでしょうかね。
06月07日
06:07
5: 鉄砲蔵
惑星ソラリス、昔テレビ放映されたものを観たことがあります。
正直、なんかテンポの遅い、眠くなる映画だったような。
エイリアンやプレデター、スターウォーズなどの激しい映画を見慣れているので。
06月07日
06:12
6: U96
>鉄砲蔵さん
それは主人公のナレーションで物語が進行するやつではなかったでしょうか?それは短縮版です。全編2時間半あります。眠くなるソラリスは昔から言われておりました。
06月09日
13:55
7: あおねこ
途中で見るのが嫌になる映画だった記憶が
間延びしすぎというか
06月09日
14:43
8: U96
>あおねこさん
私はただストーリーを追っていくだけのソダバーグ監督版ソラリスの方が嫌でした。
タルコフスキーは環境ビデオとして理解しております。
06月10日
13:27
9: REW
…タルコフスキー大好きなんだけどなぁ^^;
エドワルド・アルテミエフの音楽も…。
サクリファイス公開時、にわかサブカル層にタルコフスキーが流行ったのは、あれは何だったんでしょうね。
おかげで「ローラーとバイオリン」「僕の村は戦場だった」がスクリーンで見れましたけども。
そうそう。
当時は「ストーカー」って単語は今みたいな使われ方されてなかったですよね。
なんか悔しい(笑)
06月10日
17:02
10: U96
>REWさん
私もタルコフスキーは大好きです。人間の内面を描かせたらうまいと感心します。
役者さんもアナトリー・ソロニーツェンやオレーグ・ヤンコフスキーなど毎回、同じメンバーでしたね。
つまらないことですが、「ストーカー」がビデオレンタル店で猟奇もののコーナーに置かれておりました。店員は中身を確認していないと確信しました。