ロシアで隕石が落っこちて被害が出てますが、今夜(明日午前4時半頃)更に小惑星2012DA14(直径45m)が地球に最接近。静止衛星軌道の内側に入ってきます。
ロシアの隕石。
……なんか『ストラトス・フォー』の世界ですね(^^;
『ストラトス・フォー』に出てきたTSR-2は、イギリスの超音速戦略爆撃機です。
元は戦略偵察機としてスタートしたものが、途中から爆撃機に路線変更し、1964年に初飛行しました。
ミサイルの性能がまだ不十分だった当時は「超音速戦略爆撃機」というのが流行しており、アメリカではB-58ハスラーというマッハ2級の爆撃機が1960年に就役していました。
フランスでも、マッハ2級のミラージュIVが1959年に初飛行し、1964年に就役しています。
イギリスも……ということで、イギリス航空界の威信をかけて開発したTSR-2は、非常に良い性能を示したのですが、開発に莫大な予算がかかり、結局政治的な理由で計画は1965年に中止、完成した3機の機体もお蔵入りとなりました。
超音速戦略爆撃機の開発に莫大な金がかかって中止というのは、アメリカでもXB-70バルキリーの例があります。
1957年、マッハ3級の速度を目指して開発がスタートし、1964年に初飛行しましたが、同じく莫大な予算を使うことになり、2機作ったところで計画中止。
2号機は1966年にF-104との空中接触事故で墜落し、残った1号機はNASAに移管されました。
次の超音速戦略爆撃機B-1は、カーター政権の時に開発が中止され、次のレーガン政権で復活したものの、やはりコスト高で少100機あまりで生産終了し、結局B-52の置き換えはなりませんでした。
しかも現在は爆撃機でなく「支援機」という扱い。
高速を追求したせいで爆弾搭載量が少なく、それゆえ機体に余裕が少ない為に現代の様々な高性能爆弾を運用するのが難しいんですね。
これからも「超音速の大型爆撃機」は出てこないでしょう。
コメント
02月15日
23:04
1: M,M,Q
ロシア、結構な被害がでたそうですねぇ。
隕石の墜落に立ち会ったことがありますが、雷が落ちたような音がしますねぇ。
そして、ストラトス・フォーがなつかしい。
02月16日
18:16
2: 咲村珠樹
>M,M,Qさん
先日、徹カラ中に火球があったようで、その時はマイクにノイズが入りましたね。
ロシアの被害は「隕石が落ちたこと」による被害ではなく、空中を飛んでる時に四散した際の衝撃波によるものみたいですね。
かつてのツングースカ爆発も、隕石落下じゃなくて衝撃波の被害ですし……これを見てると、確かに人家の多いところでの超音速旅客機の飛行は無理ですね。
隕石といえばストラトス・フォーかアイドルマスターXENOGLOSSIAじゃないかと。
映画だと昔の洋画に「メテオ」ってパニック映画もありましたが、やっぱりこっちの方が……今でも斬新な解決法(^^;