米軍の無人機運用は、太平洋戦争末期に始まります。
最初に運用された無人機は、日本軍の特攻機を撃墜する対空砲火演習の標的機としてでした。
地上からカタパルトで発進し、無線操縦で飛行して対空砲火にさらされます。
命中が確認されると、同じく無線でパラシュートが展開して地上に「墜落」し、回収されるという仕組み。
自在に動く「生きた飛行機」を的にし、対空砲火の精度を上げて特攻機の被害を防いだのでした。
日本人からすると、その分犬死にする人間の数が飛躍的に増えることになるので、非常に複雑なものがありますが……。
最新の無人機は、ノースロップ・グラマンが開発したX-47。
現在空母ハリー・S・トルーマン(CVN-75)で艦上運用試験中です。
最初の無人機が運用され始めた頃の大統領の名前がついた空母で、最新の無人機が運用実験をしているというのは、なんとも巡り合わせを感じずにはいられません。
コメント
01月30日
17:32
1: あおねこ
合理的な思想というものはこの国が最先端という気がしますね
思想も兵器も
01月30日
20:13
2: 咲村珠樹
>あおねこさん
「最小の労力で最大の効果」を様々な分野で追求する国ですもんね。
ファンドなんかの金融商品や、楽して痩せるダイエットグッズや……(^^;
無人機でいえば、アメリカ本土でネット回線を通じて無人機を操縦し、攻撃までこなしちゃってます。
自宅から「画面上の戦場」へ通勤してるんですから……。