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U96さんの日記

(Web全体に公開)

2019年
01月01日
18:09

岩崎城と長久手の戦い(その2)

 小牧・長久手の戦いの時の岩崎城の城主は丹羽氏でした。岩崎の丹羽氏はその系図によれば、清和源氏足利氏の分れの一色氏を祖とするとなっています。足利泰氏の七男公深が三河国吉良庄一色に居住したので一色を名乗りました。後に南北朝の時に、この家から九州探題の一色範氏が出ているが、範氏は九州経営に失敗して晩年は所領の下総国埴生庄宮郷に居住しました。
 範氏から四代後に田宮郷の一色氏は「永享の乱」で敗れて滅亡します。丹羽家伝では、その滅亡の際に、一色氏明という者が所領であった尾張国丹羽郡に移住して、尾張一色氏の祖となり、地名をとって丹羽と名字を改めたといっております。
 そういう家伝とは別に、古代から丹羽郡には邇波君と名乗る豪族が居て、奈良時代には「臣」の姓を受けて「丹羽臣」と名乗っていたという。尾張国内の丹羽氏を考える場合に、古代からの土着豪族とした方が無理がありません。範氏系の田宮郷一色氏が、丹後の一色氏と異なり、名家でありながら割と早い時期に滅亡しているので、系図を作る際にくっつけ易かったので使った可能性もあります。
 一色氏との家伝については、丹羽家でもあまり信じていなかったようで、「カツテ藤原姓ヲ冒ス、後チ本姓源ニ復ス、源姓、藤姓議論区区シテ疑ヒ生ズ、云々・・・」と丹羽家譜にあります。
(つづく)

コメント

2019年
01月01日
18:43

1: RSC

明けましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします。

小牧・長久手の頃はもう長秀が伏せっている頃ですね。

2019年
01月01日
18:56

2: U96

>RSCさん
明けましておめでとうございます。

はい。実はフランスで長久手の戦いがボードゲームになったのです。このエッセイは池田恒興が主人公になるよう書くつもりでおります。

2019年
01月03日
00:45

3: 恋刀

U96師へ

明けまして、おめでとうございます!

本年も、どうか宜しくお願い申し上げます。

2019年
01月03日
06:17

4: U96

>恋刀さん
明けましておめでとうございます。

こちらこそよろしくお願いします。