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U96さんの日記

(Web全体に公開)

2013年
04月24日
18:16

日本海軍 晩餐会の心得

晩餐または午餐食堂の準備
(イ)食卓の配列
 席次は身分階級に応じて定め、席次表は配席盤(食堂の着席市をあらかじめ食堂入口または控室に置くこと。
(ロ)食卓装飾
 食堂は清潔と清楚を旨とし客に安易なくつろぎを与えるを第一とし寒暑に応じた暖冷房装置、当を得た照明法を施すはもちろん、壁、サイドボードも適当な額、花瓶等を配するのである。食卓の上は卓覆を敷き草花(盆栽、盆景を使用することもある)、菓子果物鉢等にて適当に飾る。

客との応接
(イ)招待者来艦せば応接室または休憩室に導き気持ちよく応待する。
(ロ)帽子、ステッキ、オーバー等は確実に受取り間違えぬように名札を付け格納所を特に設くる要がある。
(ハ)応接室では番茶、煙草等を出し主客歓談して食事開始を待つのである。
(ニ)食堂準備整えばコクテールを出す。
(ホ)定時に到れば主人は音楽の「行進曲」と共に客を食堂に案内す。
(ヘ)席次は配席盤によりあらかじめ知らすと共に案内の際指示するのである。
(ト)給仕人は客の着退席の場合は後に行きて静かに椅子の進退を補助する。
(チ)デザートコースに入れば主人は挨拶を述べ客は答礼の挨拶をするのが例である。
(リ)料理が終れば別室に案内しコーヒーを出しまた茶、リキュール、ウィスキータンサン等を勧めることもある。
(ヌ)客退艦の時は携帯品を渡し(土産品を渡すこともある)舷門に送り出すのである。

給仕人の心得
(イ)身体、服装共清潔にし客に対して親切丁寧にして気持よく応待すること。
(ロ)客との対話は小声にてなし、客の落度は努めて隠すようにし食事をくつろいで摂り得るよう扱うこと。
(ハ)料理は左より飲み物は右より供すること。
(ニ)客に料理、飲み物等無理強いせざること。
(ホ)料理の供進順は席次の順によること。
(ヘ)料理は献立表の順とし付け合わせおよびソース等の添加を忘れぬこと。
(ト)「沈着に静粛に迅速に」は給仕の場合特に要訣である。盛皿を覆えし、取分を落し、食器を毀し、食器室等の騒がしいのは、取り返しのつかない間違いを仕出かす原因となるばかりでなく、客に不快感を与え饗応の目的に反するからである。