[士官用 10人分]
(シュー)
水 450cc
バター 169g
小麦粉 244g
卵 7~8個
粉砂糖 適量
(クリーム)
牛乳 360cc
卵黄 6個分
砂糖 188g
コーンスターチ 適量
小麦粉 113g
作り方
(シュー)
1、汁鍋に水を少し沸騰させ、これにバターを溶かし、小麦粉を入れる。
2、火から下ろし、よくかき混ぜ(撹拌)、ちょっと冷まし、卵を割って掻き回したものを少量ずつ入れ、鬢付け油より少し軟らかいくらい(お玉で掬って下に落ちない程度)まで数回に分けて卵を加えながら十分に練り込む。
3、2を絞り出し袋に入れ、搾り出し、蒸し焼きにする。
4、焼き上がったら、上部を少し包丁で切り、中を取りだし、クリームを詰め、その上に粉砂糖をかけてテーブルに出す。
(クリーム)
1、牛乳に卵黄と砂糖を入れ、コーンスターチ(コンフラワー)を混ぜてよくかき混ぜながら火にかけ、固いトロロくらいに煮る。
2、出来上がったときに、レモンエッセンス(レモン油)あるいはバニラエッセンス(ワニラ油)を数滴加えて冷やす。
出典:海軍経理学校『海軍研究調理献立集』(昭和7年)より
シュークリーム(シュー・アラ・クレーム)の食べ方
「これは丸い皮の中に軟らかいクリームを詰めた菓子である。これはフォークかスプーンで食べるのがよい。スプーンもフォークも添えていない時には、上のフタのような部分を指で剥がし取り、これにクリームを掬って食べてから下の部分を指で持って食べる」
出典:海軍経理学校嘱託・北川敬三教授講述『洋食食卓作法(下)』(昭和15年12月)より
コメント
08月10日
19:14
1: アンプマン
シュークリームも作っているのですか、クリームが多くて大変結構です♪
08月10日
19:56
2: U96
>アンプマンさん
はい。しかも昭和の18年の時点でもシュークリームが提供されました。質も悪くなっていません。士官はいい身分ですね。
08月10日
20:21
3: shoo l0v0l
シュークリームおいしそう!
シューはビアードパパのが好きです♪
08月10日
20:36
4: U96
>shoo l0v0lさん
今、店舗情報のサイトを見てきました。どうやら兵庫県でも買えるようですね。一度食べてみたいと思います。情報ありがとうございます。
08月10日
22:22
5: 鉄砲蔵
なんと!日本軍にシュークリームまであったとは!
浜松町のミリタリーショーで日本軍ほど食事の贅沢な軍隊はない、野戦食で飯ごう炊飯する軍隊は日本軍だけと聞き及びましたがなるほど。シュークリームまであったんですね。
08月10日
22:45
6: U96
>鉄砲蔵さん
残念ながら士官しか食べられません。
…南方の島々で米食は昭和の18年頃から困難になっていきます。敵に制空権を奪われて、炊爨時には飯盒を土に埋める等して、炊事煙を絶対に出さないことが徹底されました。
08月10日
23:23
7: M@みやこ
ま・・まさかシュークリームまで・・。
すごい、すごすぎる。。
08月11日
06:41
8: ちょこら@イタリアァ!
しかもご丁寧に食べ方指南まであったんですか…
士官になると面倒見が違いますねw
08月11日
06:47
9: U96
M@みやこさん
士官になると、何かと高価なものが食べられる機会があります。当時の人々の羨望の的だったでしょうね。
08月11日
06:52
10: U96
>ちょこらさん@イタリアァさん
ヨーロッパでは貴族が士官になったので、日本の士官学校ではテーブルマナーの教科があったのですね。その実習なのですが、大戦末期になると、スープを水で代用し、後は食べるふりをするという涙ぐましいものになりました。
08月11日
12:47
11: しょんポール
海軍すげー!
シュークリームまで手作りで食べていたとわ!
しかも士官用ですか!
下っ端わ食わせたいただけないと・・・
08月11日
21:02
12: U96
>しょんポールさん
シュークリームは貴族のスイーツなのですね。
08月12日
15:45
13: ninf
シュークリームまであるのですねっ!?驚きです
おいしそうっ
お菓子は作ったことないので
作れるかどうか不安ですねー
08月12日
19:00
14: U96
>ninf さん
昭和18年の海軍経理学校『海軍主計兵調理術教科書』にはもう少し作り方が詳細に書かれております。シューを作るときは搾り出し袋から蛇行(S字型をつないだ形のようにバターを薄く塗った蒸焼鍋に搾り出し蒸し焼きにするとあります。