陸抗の配下の諸将の多くは晋軍の誘いにのって、西陵の包囲を解いて江陵へ救援に向かうべきだと意見を述べました。しかし陸抗は晋軍の江陵攻撃が陽動作戦であることを見抜き、国防上から見て西陵と江陵を比較すると西陵の方が重要であると認識していました。そこで配下の諸将の意見をしりぞけ、張威には江陵城を固守させ、公安督 孫遵に長江の南岸を警戒させて江陵の防衛を支援させ、水軍督 留慮、鎮西将軍 朱琬に晋の水軍の進撃を阻止させて水上からも西陵を封鎖させ、自身は呉軍の主力を率いて西陵の包囲陣地で楊肇を迎撃しました。
(つづく)
コメント
03月06日
23:28
1: 闇従(あんじゅ)
陸抗、勘所を押さえた采配が続きますね。
03月07日
06:06
2: U96
>闇従(あんじゅ)さん
もう軍事の事がわかる人材が枯渇していたのではないかと思います。