潜水艦は艦内自体が狭隘なため、「烹炊所」も大変狭いものであり、約半坪のスペースに三つの「釜」と「流場」が設置されていました。調理設備は水上艦艇が用いるスチームタイプではなく電熱式であり、三つの「竈」で「飯」「汁」「副食」の同時調理が可能でした。ただし潜航中の炊事は艦内温度と湿度上昇を防ぐため行われず、外気による換気が可能である浮上時に行われました。
潜水艦の煮炊器は艦艇用の「電気万能烹炊器」をベースに小型化した「電気炊飯器」がメインであり、直径65センチの潜水艦の天蓋を通じての設置ができるのとともに、スタビライザーの機能により40度の傾斜角でも炊事が可能である「電気炊飯器」は15リットル炊きと3リットル炊きの二種類があり、おのおの7キロワットと2キロワットの電力で30~40分で炊飯可能です。副食の調理機材も「電気万能烹炊器」をベースにした潜水艦専用である小型の「電気烹炊器」にて行われました。
また、潜水艦には「食料庫」のほかに、小型ながら、生野菜・生肉を保存する「冷蔵庫」が設置されていました。
コメント
07月14日
19:41
1: RSC
伊400クラスの大型艦だとだおれだけ物資を積んでいたのかが気になりますね。
07月14日
21:00
2: U96
>RSCさん
乗員157名と従来の艦の1.5倍ですね。しかもパナマ運河まで往復できるのですから、糧食、燃料も多いでしょうね。
07月14日
21:29
3: 月華 楓
潜水艦に限らず小型船舶のギャレーには激しく興味を惹かれますね。
07月14日
21:40
4: U96
>月華 楓さん
いいですね。小型船舶も調べておきます。