さて、次は盗賊がレベル60代-80代くらいの間になった頃の色々な話です。前回の日記はこちら
http://otaku-mk2.net/diary/43840
アスガルドでは51になると戦闘ギルドというタイプのギルドに入ることができます(それとは別に21から入れる親睦ギルドというものもあります)。
なのですが私は中々ギルドに入りませんでした。薦められてもです。まだ片っ端からフレンド申請をしていっぱいになって困ったりしたことがないくらい狭い知り合いの中でアスガルドをやっていたこと、即席ptの数が十分に多くptを組むのに困った経験がなかったといったことがその原因でしょう。なのでギルドに入らず即席ptを中心に狩りをしていました。
さて、多少はアスガルドに慣れてきた私、60だか70だかくらいの頃から火山のptに参加するようになりました。
部外者向けに解説すると火山とは前衛職が70代から、後衛職が60代からで大人数pt(ただし高レベルの人がいればもっと低い人が混じっても平気)、80代なら装備によりますが(本当に装備に依るんですよ。
電撃文庫のライトノベルソードアートオンラインの2巻で主人公のキリト君がプレイヤーキラーたちにフルボッコにされても「自然回復だけでお前たちから受けるダメージを上回る!」と軽くあしらったシーンがありましたがアスガルドも装備の格差でそれくらい同じレベルでも強さに差をつけることが可能でした)頑張ればソロが可能、そんなレベルの狩り場です。
楽しく狩りをして、
人と仲良くなって、
バンバン経験値の棒が伸びてレベルアップして新しいスキルスペル覚えて、と楽しかったのです。
なのでしまいには記憶の書をディグバンガー28階(30-60レベルでのソロ・pt向けダンジョン)の最下層で金の宝箱を叩いて入手し、f2(f2キーを押すと出るゲーム内掲示板)に書きこんでptを主催するまでになりました。
そんなある日、師匠の知り合いのたまり場である人に
怒られました。
ちょー怒られました。色々と。
「
火山pt参加するのはいいけどレベルばっかり上げてもしょうがない」
「
装備が丸見えだがどう見てもしょぼいので隠せ(設定でカンタンにいじれる)、
それと装備自体ももっと頑張って強化しろ」
「
装備の強化のために金やアイテムドロップが美味しい狩り場にも行け」
「
レベルばっかり上がってもスキルレベルが低いのは雑魚。
スキルレベルは他プレイヤーから直接は見えないけどpt組んで狩りすれば
低いのはすぐわかるからソロで敵殴ってスキレベ上げろ」
(スキルレベル1につき、そのスキル使用時に力1、素早さ1の補正がつくので与ダメ・クリ率に差が出る)
「
人間関係はもっと人を選べ」(人口が多いため、いざこざもあったし変な人もいました。またシステムの隙(死亡時のデスペナの装備ドロップ)を突いて装備を奪う人もいました)
超怒られました。本当にメタクソに、その後ずっとこの説教が響いて、地下(レベル99↑専用の狩り場)実装後に「
とりあえず何でもいいから120にして、レベル以外の育成はそれからやればいい」っていうのがもっとも正当なプレイスタイルになっても
ずっと私はやめるまでこの教えを守って金を稼ぎ、スキルレベルを上げていたくらいです。
まあ装備は実際とてもしょぼかったです、今思い出したら笑うしかねーよwwwwって言えるレベルで。腕がマニアックグローブという素早さは上がるものの、盗賊には最大HP減少が響くシロモノでした。(これでも当時のアイテムの実装具合から考えて「つなぎの」装備としては一般的でしたが)頑張ってボス手を買えと。
「ボス〇」とは99ボスゾーンで手に入るアイテムの総称です。脛と手が2大人気アイテムでした。(他にもニーズあるものはありましたが)
脛は防御が高いということで人気でした。ボス手は元々の防御命中素早さ性能が高く前衛職の戦士と騎士と盗賊にとってだけでなく、他にまともな腕装備がない後衛職にも求め極めて需要の高いアイテムでした。(修道士は装備できない)
4つの材料を合成して作る(性能は製造時の付与値で決定、完成後のエンチャント不可)のですが、モノ手の材料が当時1つ1億、ディス手の材料が2億で完成品は
モノ手が最低クラスで
2億、
ディス手は
4億、それくらいの相場だったと記憶しています。まあそれを頑張って買えと言われたんですねw
後指輪はもっと悲惨で、ちゃんとwiki全体に目を通していなかったせいで指輪に
もっとも基本となるエンチャント(町の店で売ってるアイテムで安く簡単に出来る)をして防御力を上げることすらしてなかったはずです。しかも装備をそろえ出しても「とにかく能力値が上がればいい!」ってことでボスリング(エンチャントによる性能上昇不可、防御が普通のエンチャ済みリングより低い、装備レベル制限あり、力と素早さが両方中途半端なもののみで素早さ特化、力特化のリングがなく狩り場に対応した装備の付け替えに反応できない……
故に安いw)というリングをそろえ、またその人や他のベテランプレイヤーにあきれられました。盗賊は紙装甲なんだからちゃんと防御も気を配れ、と。
耳は確か「HPと回避が上がる、なら盗賊にはこれか」とグレアイヤリングをつけていましたが「
さっさとウォーリアイヤリング(戦耳)買え」と言われました。
戦耳はエンチャントによって物理与ダメ補正がつく唯一のイヤリングで、おそらくサービス終了時にも上級プレイヤーはこれだったと思います。
これも
未エンチャントで2000万したと思います。正直「エンチャ失敗した低付与募集」とf2で書けばもっと安く買えたと思うのですが、エンチャントに失敗した品物でも募集すれば買えると思っていなかった
アスガルド経験値の低い私は未エンチャ品を買い、エンチャを運悪く失敗し、低付与の戦耳を使いました。ただこれは比較的安かったのですぐ(ネトゲ基準で)買えたはずです。
この後、「
盗賊にはとにかく1でも素早さが!」という妄想に取りつかれた私は物理ダメ補正の高いものではなく、物理ダメ補正が低くても素早さが3付与のもの(現実的に買えるラインで最高付与)を買い、またベテランプレイヤーたちを呆れさせました。「
素早さはリングで補って、戦耳でありったけ与ダメあげるんだよ!」と。
さて、装備の話ばっかりしたのでここで少しアスガルドの前衛のステータスの話を少しします。アスガルドの前衛にとって問題となるステは基本的に力と素早さでした。命中とスキレベ補正で合わせて
クリティカルを8割出せる程度の素早さを維持しつつ、最大限力を上げる、というのが最適解となるのは自明の理です。
ただ、これだけを理由にレベルアップの時のポイントを力と素早さに振ればいいわけではありません。力には「装備補正のない素の値によって持てる荷物の量を増やす」という大切な役割があります(
課金の必要なアイテムインベントリ拡張アイテムが実装されるまでは荷物持ちの守護動物を大量に用意しない限りこの恩恵は必須でした。)
このことを考えると、「
HPを上げるために序盤に体質を振った後、素早さは装備で補正すればよいので最低限振って後はありったけ力に振る」
というステ振りに普通はなります。
……なので素早さを上昇させる装備、とりわけリングは値段が高く、同じ10上がる装備でも素早さのもののほうが力のものの2倍の値段という時代が長く続きました。これが崩れたのは地下のセペルリオスパティウムの実装に伴うエンチャする前の基本性能が高い地下リングの普及やアイトラ(私行ったことないけど…)の実装によってでした。
なので
素早さがとにかく求められる盗賊には、金がかかってしょうがない、そんな時代だったのです。
やばい装備解説とステータス解説で字数使いすぎました。というわけでいったん中断。
コメント
07月02日
23:07
1: 三塚井遙
この日記の続きです。
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