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三塚井遙さんの日記

(Web全体に公開)

タグ : 日記,エロゲ

2014年
06月26日
00:06

エロゲー感想における「イチャラブ」という表現

本稿はゆずソフトのエロゲ「Dracuriot!」(以下ドラクリ)及び「のーぶる☆わーくす」(以下ぶるくす)を自分なりに分析したものです。本当は「女の子は恋をすると綺麗になる」とかいうタイトルをつけようかと思ったのですが、それでは読んでほしい人と読みたい人とのマッチングが上手く行かないこと必至だと考えなおし、自制して月並みなタイトルになりました。


 ゆずソフトといえば文句なしに現在のエロゲー業界で知らない人はいない有名ブランドなのです(そもそもエロゲ知らんという苦情は受け付けない)。なのでどんな作品を創ったのか興味がわいて二作ほどやりました。

 最初にやったのはドラクリです。吸血鬼を題材にしたというのでやったんですが……うんあれだ吸血鬼ものとして見ると正直不可をギリギリで回避してるくらいの可っていうのが正直な感想でした。以前の日記に秋葉原を連れまわしたと書いたゆずソフト大好きな後輩いわく「ドラクリは全部やらんでよろしい」というひどい評価もあります。
 でも隠しルート扱いのニコラシナリオは超よかった。「お前その巨乳をどこに隠してたんだ!?」というツッコミを頑張って脇におきながら楽しませてもらいました。終始ニヤニヤしながらプレイしていたでしょう、私。

 次に前回の日記に書いたとおりぶるくすに手をつけました。本作はゆずソフト最高傑作という評価が与えられているのをネットでよく見たからです。現在まだ二人目ですがなかなかいい感じです。「あーきっと今の私キモいにやけ顔しながらプレイしてるんだろうなあ」って思いながらも楽しみつつプレイしていますw


 んで楽しみながらプレイしつつも「なにがこの作品いいんだろうかねえ?」とちょっと考えてみたんですよ。よくゆずソフト作品、とりわけその中の最高傑作作品とされるのーぶるわーくすの良い点は「イチャラブだ」と言われているのですが、「これはちょっとおかしい」というのが私のプレイした感想です。それが今回の日記の本題です。

 「イチャラブ」というからにはプレイヤーの代行者である主人公とヒロインがいちゃいちゃラブラブするシーンのことを指しているのでしょう。実際に作中では恋愛モノらしく主人公とヒロインは仲良くデートもしますし交尾もします。……でも私にはそういうシーンがこれらの作品の魅力だとはとても感じられませんでした。

 ドラクリのニコラも、ぶるくすのヒロインたちも、私が魅力的だと感じたのは彼女たちが主人公に好意を抱き、その感情に戸惑い、自覚したら今度はそれが受け入れられるのかと悩み、結ばれてからは主人公の一挙手一投足が気になってしょうがないという描写でした。つまり一言で言うなら、プレイヤーの代替物である主人公にデレデレになっているシーンです。そしてプレイヤーである私はそれを主人公の目とは異なる神の目線から眺めてニヤニヤして楽しんでいた、と。そして、このように「主人公にメロメロになったヒロインたちを神の視点から鑑賞する行為」がその楽しさだとしたらこれを「イチャラブが魅力的」っていえるのでしょうか?
 もちろん私の楽しみ方が歪んでいる、おかしい、という見方もあるかもしれません。でもデレデレになっているヒロインの描写が最大の魅力なのだとしたら「イチャラブが魅力」という表現はおかしいのでは、と私は考えます。


 あ、最後に言っておくけどぶるくすのヒロインたちは(まだ二人目だけど)めちゃくちゃかわいいぞ! ドラクリだってニコラは文句なしにかわいいぞ!そしてそれらのヒロインたちが本当に魅力的になるのは主人公に恋をした瞬間…うわー自分で書いててあまりのファンタジックぶりに引いたわーw


 しかしあれだね、ヒロインを神の視点から眺めているって表現すると己の脳内にある男尊女卑思想に気がつかされて首をくくりたくなるんですが、まあそれは男性向けファンタジーなんですから気にしたら負けでしょうw