以前、「悲しき天使」という歌を紹介したことがありました。今般、ロシア語の原曲を見つけましたので、UPしたいと思います。初音ミクの歌唱でお楽しみ下さい。原曲のタイトルは「長い道を」です。
1.
ィエハリー ナ トローィキ ス・ブービェンツァーミ
Ехали на тройке с бубенцами,
ア ヴダリー ミェリカーリィ アガヌキー
А вдали мелькали огоньки...
エーフ、カグダー ブィー ムニェ ティピェール ザ ヴァーミ
Эх, когда бы мне теперь за вами,
ドゥーシュ ブィー ラズヴェーィヤチ アッ・タスキー
Душу бы развеять от тоски!
ダローガィ ドリーンナィユ、パゴーダィ ルゥーンナィユ
Дорогой длинною, погодой лунною,
ダ ス・ピェースニィ トーィ、シトー ヴダール リチーッ ズヴェニャー
Да с песней той, что вдаль летит звеня,
イ ス・トィ スタリーンナィユ、ダ ス・スィミストルゥーンナィユ
И с той старинною, да с семиструнною,
シトー パ ナチャーム ターク ムーチラ ミニャー
Что по ночам так мучила меня.
1.
我々は小鈴のついたトロイカに乗っていった
遠くで明かりがちらちらと光っていた
ああ、もし私が今君らについて来ていたなら
魂を憂鬱から解き放ってくれるだろうに!
長い道のりを、月の照る中を行く
あの遠くで鳴り響いている歌とともに
そして昔の思い出と
夜ごと私をかくもさいなんだ七弦ギターとともに
бубенцами【複数造格】小さな鈴。
развеять【動詞・原形】~から解き放つ。
семиструнною【単数対格】七弦ギター。
мучила【動詞・女性過去形】
<мучить ~を苦しめる、さいなむ。
2.
ダー、ヴィハヂーッ、ピェーリ ムィ ザダーラム
Да, выходит, пели мы задаром,
パナプラースヌゥ ノーチ ザ ノーチユ ジグリー
Понапрасну ночь за ночью жгли.
ィエースリ ムィ パコーンチリ サ スタールィム
Если мы покончили со старым,
ターク イ ノーチ エーチ アタシリー
Так и ночи эти отошли!
ダローガィ ドリーンナィユ、パゴーダィ ルゥーンナィユ
Дорогой длинною, погодой лунною,
ダ ス・ピェースニィ トーィ、シトー ヴダール リチーッ ズヴェニャー
Да с песней той, что вдаль летит звеня,
イ ス・トィ スタリーンナィユ、ダ ス・スィミストルゥーンナィユ
И с той старинною, да с семиструнною,
シトー パ ナチャーム ターク ムーチラ ミニャー
Что по ночам так мучила меня.
2.
そうだ、思い起こせば、
我々はわけもなく歌っていた
意味もなく夜から夜へと燃えていた
もし我々が昔のことにけりをつけていたら
あれらの夜も遠ざけられたろうに!
長い道のりを、月の照る中を行く
あの遠くで鳴り響いている歌とともに
そして昔の思い出と
夜ごと私をかくもさいなんだ七弦ギターとともに
задаром【副詞】
意味もなく、あてどもなく。
понапрасну【副詞】わけもなく。
покончили【動詞・複数過去形】
<покончить ~を終える、片をつける。
3.
フ・ダール ラドヌーユ ノーヴィミ プゥチャーミ
В даль родную новыми путями
ナーム アトヌィーニェ ィエーハチ スゥヂェノー
Нам отныне ехать суждено!
ィエハリー ナ トロィキ ス・ブービェンツァーミ
Ехали на тройке с бубенцами,
ダ ティピェール プラィエーハリ ダヴノー
Да теперь проехали давно!
ダローガィ ドリーンナィユ、パゴーダィ ルゥーンナィユ
Дорогой длинною, погодой лунною,
ダ ス・ピェースニィ トーィ、シトー ヴダール リチーッ ズヴェニャー
Да с песней той, что вдаль летит звеня,
イ ス・トィ スタリーンナィユ、ダ ス・スィミストルゥーンナィユ
И с той старинною, да с семиструнною,
シトー パ ナチャーム ターク ムーチラ ミニャー
Что по ночам так мучила меня.
3.
彼方の故郷の地へ新たな旅路を行く
この先我々は定められた道を行くしかない
我々は小鈴のついたトロイカに乗っていった
今でははるか昔のことになってしまったが!
長い道のりを、月の照る中を行く
あの遠くで鳴り響いている歌とともに
そして昔の思い出と
夜ごと私をかくもさいなんだ七弦ギターとともに
даль 遠くの地。
родную【形容詞・女性単数対格】
<родной 血のつながった、(土地が)生まれたところの。
отныне【副詞】〔文語〕今後。
суждено【動詞・被形過去中性短語尾形】 <судить 運命付ける。
「суждено + 〔不定詞〕」の形で、「~という運命になっている」の意を表します。
コメント
11月22日
18:43
1: やまとしマン
実に素晴らしい歌声ですね♪
しんみりと心に響く感じが、良いですね(照)
11月22日
20:21
2: U96
>やまとしマンさん
ありがとうございます。
ソ連時代にはこの歌は7弦ギターという単語がロマを思わせると封印されておりました。今は世界的に有名です。