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三塚井遙さんの日記

(Web全体に公開)

タグ : 日記,鉄道

2012年
12月27日
20:51

山しかないから山梨県

近況報告が色々あるのですが、この日記の本題の山梨旅行とは関係ないので一つだけ述べてそれ以外は後日ということにします。


 先日日記に書いた会報の原稿は様々な私の葛藤を乗り越えて、先生に渡しました。最初は「読んでほしくて書いたんだから先生に渡せばいいじゃないか、何をためらってるのやら…」と言っていた奴が現物を読むと「こんな内容のシロモノを大学の先生に読ませるとか何を考えてるんだ!」と言いだすような文章を、です。
 渡す決断をしたきっかけは、以前その先生との会話で「私がアメリカ人に日本のオタク文化を語る上で必要な知識を講義したら、「こんな児童ポルノがあるなんて!」とアメリカ人だったら騒ぎたてるような作品を大量に紹介しなければならなくなりますなあwww」と発言していたのを思い出したことです。このお陰でもう恥とか考えるような関係でもないかと思い直して渡しました。感想はまだ聞いていません。



 さて、本題の山梨旅行の話です。先週の土曜日に行きました。
 目標は「身延線を全線普通列車で乗りとおすこと」です。そして常識的に考えてただ乗るだけで何もしないのもさびしいので途中に何か面白い場所があったらそこは途中下車してみよう、とそんな旅行です。
 切符は「最寄駅→(東海道線)→富士→(身延線)→甲府→(中央線)→八王子→(横浜線)→町田」という切符を学割で購入しました。普通列車しか乗らないなら青春18のほうが安上がりですが、
残りの4回を使いきる予定がないのと、何かあったら(この行程ならそこまで乗るのに高い料金がかかるわけでもない)特急に乗れたほうがいいと思ったからです。
 後、個人的な経験ですが、旅行は「長距離の乗車券を学割で購入して途中下車しながらする」のがコスパ的に最高だと思うのですが皆さんはどう思いますか?この話を越後湯沢で一緒に足湯につかったおじさんにしたら「そんな何か所も名所に行くような旅行は贅沢だwww」といわれました。いや贅沢する金がないからこんな旅行になるんですよ……



 さて、以下は旅行の記録。


 朝4時30分に品川を出発した普通列車に最寄駅から乗車(東海道線の始発列車です。新幹線乗れない貧乏人の旅行は始発列車で始まるのです!) して、東海道線を西へ。そして製紙工場からの荷物を運ぶコンテナがずらりと並ぶ富士駅で身延線へ乗り換え。…最初の熱海行きが15両列車だったのに富士駅から乗る列車はたった2両www
  そんなこんなで7時30分ごろ富士宮駅へ到着。ここで最初の途中下車(JRの途中下車はルールを理解したうえで計画的にやりましょう)。店は空いていなくても駅弁の富士宮やきそばなら買える…と思ったら駅弁もこの時間では売ってませんでしたwww
 

 しょんぼりした気分のまま列車に乗りなおし、身延線を北上。 ネットでのアドバイス通り進行方向向かって左側のボックス席に座ります。身延線はどちら側に座るかで車窓が変わる…というか崖とにらめっこするか景色を楽しめるかが決まります。
 9時前に身延駅到着。特急含めて1時間に一本というローカル駅ですが駅は立派で立ち食いそばの店もあります。ここからバスで日蓮の墓があるという身延山久遠寺へ。
 学校の冬休みシーズンということでバスの運賃は学生証を示せば100円でしたwんでそれで浮いたお金で乗り合いタクシーでお寺の参道途中のバス停から山の上の寺へ移動。
 身延山は天気が悪い&時間が朝早い(9時台)のせいで人はあんまりいませんでしたが、なんだか霧に覆われた山が神秘的な雰囲気を出していました。後写経コーナーのお経がガチで日蓮宗系のお経しかなくてビビったw
 んで、朝が早かったので11時を回ったところで昼食。…昼食に早すぎる時間なのとシーズンオフ(身延山のシーズンはしだれ桜と紅葉)のせいかあまり開いているり店がなかったです。食べてみたかった名物の湯葉が数切れ乗っているそばを食べました。……量は少なかったですが「そこそこの値段でそれなりの味」でした。でもサイゼリアのランチに慣れた私には「もっとまずくていいから安くしろ!」というのが率直な感想だったりしますw(←なら名物の湯葉食いたいとか言うな!)


 バスに乗って駅に戻り、そこから数駅北上して下部温泉駅で途中下車。あ、身延線の車掌は以前乗った列車の某社の車掌と違ってちゃんと無人駅で下車する客の切符を確認してましたよ。いや本当に車掌が切符を確認しなかったのにその駅の出口に行ってみて改札が無人だった時はビビったwww 風よけのための待合室以外は切符の販売施設もない下部温泉駅から少し歩いた場所に、昭和の香りがする下部温泉の温泉街(リアルでどんな光景なのかはみなさんの想像に任せますw)が広がっていました。「日帰り入浴」の看板が全然見当たらなかったのでしょうがないから「源泉かけ流し」の看板を出している旅館に「日帰りで入れますか?」と突撃。そうしたら(ちょっと高かったのですが)入れるということなので源泉かけ流しの温泉に入りました。
 ……本当に源泉かけ流しです。何が言いたいかと言いますと、「加熱もしていない」のです……。温泉の入口には「最後は源泉につかり、そのまま体を温めるためのお風呂につからずに出ましょう」と書いてありましたがこの季節にそんなことをしたら風邪をひきそうだったので温まってから出ました。


 下部温泉駅には「金山パーク」なる施設の看板も出ていましたが列車の時刻表的にそんな時間はなかったのでそこから普通列車に乗り甲府に向けて北上。この時間は西日が差しこむため景色が見える側の窓はみんなブラインドが降りていました。それとボックスシートをぜいたくに使う客が多数いたためボックスの席の確保が大変でした。
  下部温泉から何駅かはいかにも「山の中」な場所を走っていましたが、少し行くと開けた盆地…まあ「田舎」ではなく「町」と呼べそうな場所を走っていました。そのまま北上して甲府駅へ。


 甲府駅で途中下車をするべきか否か迷ったのですが、途中下車しました。確保できる時間は1時間ほど。甲府の観光地はこの時間で回るには遠い場所にあるのでそれらは「また今度」とスルー。この時間でしたいことは早い時間にお昼を食べたせいで空腹を感じている胃にほうとうを与えることですw
 んで甲府の駅前を歩いてみたのですが「ほうとう」の看板がないないない!まあ冷静に考えてこんな観光客がよろこんで食べるようなものは観光施設の近くで売るわけで現地人が生活のために使う町では売っていようはずもありません。それでもなんとかお店を見つけ、少ない時間で食べました。ここで時間を浪費すると帰宅が滅茶苦茶遅くなるか特急乗るかの二択を迫られそうな時間になってしまったので…。


 さて、甲府から普通列車で八王子へ。……こんなマイカー社会では普通列車に乗る人は少なく、そのせいでどいつもこいつも一人でボックス席を占拠していましたwそれでも座れない客はいない。国鐡広島と揶揄される(詳細はニコニコ動画・大百科参照)広島と長野・山梨でのみ使われている国鉄の遺産115系列車に揺られながら、17時を回ったらもう暗いから車窓も楽しめないということでガンパレードマーチというラノベの最新刊を読んでいました。




 ………… 八王子から先は書くことないなあwじゃあおしまい。
 ……「身延線乗るのがメインだから電車の切符以外どうせお金使わないよねw」と思っておみやげやらにお金を使っていたら結局たくさんお金を使っていたという事実……人は大切に扱われると澱み、腐るっ……思い出せ、あの金欠すら楽しんだ香川・岡山旅行を…と言いたくなるような旅行だったことを記しておきますw