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U96さんの日記

(Web全体に公開)

2012年
12月18日
19:54

日本海軍 もやしの製法

一、材料 緑豆(小豆の一種にて八重生『やえなり』ともいう)

二、製法 製造工程は第一日より第六日までとす。

(イ)第一日
 塩分なき一斗位の桶に豆を入れ数回水を換えよく洗い水を切りて、夏季ならば水、冬季ならば摂氏二十七ー三十度の微温湯を豆の上六ー九センチ位覆う程度に注ぎ七、八時間浸し膨張させる(冬季はむしろ等にて覆いをなす)。膨張せば(程度は歯で噛んで芯の無い位とし)水を切りワラ束にて豆の上を覆い竹四本にて十字型を造り強く抑え桶を斜倒立とす。室内温度二十二、三度以上のときはそのままでよいが、低温時はむしろ等にて桶全体を覆うごとくするを可とす。
(ロ)第二日
 桶を起こし竹、わらを除き夏季は清水、冬季は微温湯(自二十三度至二十五度)を静かに注ぎ約二時間余(夏季は二・五時間ー三時間 冬季は一・五ー二時間)浸し置かば発芽を始む。
 発芽後は一斗桶にては小さきゆえ四斗桶に移し水を切り芽および皮を傷めないよう(豆腐を水の中に移すごとく)上部を第一日になしたるごとくワラ束および竹十字にて強く抑え桶を傾斜し上を南京袋、むしろ等にて覆う。
(ハ)第三日
 以後は以上の操作を約八時間おきに(夏季は六ー七時間三、四回 冬季は八ー九時間 二回)第六日まで繰返すとおおむね一週間目にてでき上がる。
 夏季は四、五日にて成品となる。夏季は発熱甚だしくこれを冷却するため多量の清水を要す。そのままとなしおかば蒸しのため発育力を失い遂に腐敗に至る。六時間おきに水に侵漬するのはこの旺盛なる伸長に伴う蒸しを防ぐのである。

・・・つまらない事ですが、私が潜水艦の話をすると決まって「中でもやしを育てていたのですよね」と言われますが、日本海軍の潜水艦の記録には無いようです。