機動打撃を、より有利にする条件として、次のようなことがあげられています。
1、機動打撃部隊の行動を隠蔽することができる。
機動打撃を成功させるためには、敵にその意図をさとられないということが、必要なわけです。奇襲の効果を得たいわけですね。そのため、機動打撃部隊の行動は、敵に露見しない方が良いわけです。
2、敵方に対する良好な視射界が得られる。
機動防御においては、機動打撃の好機をつかみ、好機と判断したならば、すばやく機動打撃の好機をつかみ、好機と判断したならば、すばやく機動打撃を開始しなければなりません。つまり戦場の状況を、常につかんでいることが必要なわけです。このため、敵方に対する良好な視射界が得られた方が、一般的には良いということですね。
3、機動打撃に必要な縦深が得られる。
先にお話ししたとおり、機動防御は、我が防御地域に敵を導入し、敵の混乱に乗じて機動打撃を行なう、という防御方法なわけです。つまりそれだけ戦闘が流動的であるわけですね。したがって、その防御地域は、そのために十分な縦深が必要なわけです。
4、機動打撃を行なう敵を、その後続部隊から遮断できるような天然の障害がある。
機動打撃においては、敵を「各個に撃破」する、ということが重要だと、先にお話ししましたね。そのために利用できる天然の障害があれば、これは非常に有利ということです。
5、導入した敵、特に戦車を阻止するのに適した地形がある。
攻撃衝力の中核は機甲戦闘力、特に戦車ですね。我が防御地域内に、この戦車の機動を制限する、あるいは阻止するような地形があることは、防御において、非常に有利なことです。しかし、機動防御においては、ここで注意しなければならないことがあります。それは我が機動打撃部隊の機動を、不利にするような地形であってはならないということですね。この点においては、特に注意が必要といえるでしょう。
コメント
03月24日
22:39
1: しえら
毎度UPお疲れさまです。
U96さんは自衛官だったら立派な教官になれますね!
03月24日
23:04
2: U96
>しえらさん
ありがとうございます。
いやあ・・・資料があれば、誰でも書くだけはできますよ。私は人を教えるのには向いていないと思います。