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U96さんの日記

(Web全体に公開)

2012年
12月04日
22:25

第2次大戦 戦闘機の照準器

 第2次大戦を通して戦闘機の照準器は望遠式から光像式。そしてジャイロを組み込んだ光像式へと変化してきました。
 飛行する敵機に向けて射撃した弾を命中させるためにまず重要となるのは、敵との距離をできる限り正確に知ることです。目標を搭載機関銃の有効射程内に補足していなければ発射した弾は当たりません。機関銃を固定式に搭載している戦闘機では照準器の照準線と機関銃の射線が一定の距離(例えば200m)で交差するように設計されています。そのため、確実に命中させるためには交差点よりも内側で敵機を補足しなければなりません。距離が離れるほど見越し角による修正値を大きく加味しなければならなく、弾の描く軌道も大きな放物線となって命中率を下げる要素が多くなります。そこで射撃を行なう時にはできる限り敵機に近づくことが、銃弾を命中させるための1つのテクニックとなります。撃墜エースのマルセイユの場合は約70m、ハルトマンは50m以下の距離から撃ち始めたといわれます。
 100mという距離でも高速で飛行する戦闘機にとってはかなりの至近距離で、50m以下ともなると、ほとんど機体同士が衝突するのではないかと思われるほどの距離です。その上、これほどの近距離になると銃弾が命中して爆発した敵機の破片をまともに受けかねません。しかしながら、多くのエース・パイロットたちが50mという距離を射撃開始の1つの基準としていたことも事実で、敵機との距離をつめることは重要な要素となっていました。
 戦闘機の搭載機関銃は、対空機銃などのように発射した弾を攻撃目標に直接、命中させるのではなく、目標機の移動コースに弾幕を展開し、その中に目標機を補足するよう調整されています。目標機の一部でも弾幕の中に捕らえることができれば損傷を与えることができます。画像のレビ16B照準器ではリフレクターにサイティング・イメージを写し出します。中央の円筒部分に目標の中心を補足するように照準を付けます。十字線上に割り振られた目盛で目標の大きさと比較して、距離を計算します。

コメント

2012年
12月04日
23:07

1: REW

レシプロ時代のドッグファイトは、一種のロマンですね~。

2012年
12月05日
00:02

やばい・・
超カッコいいじゃないですか。
部屋に置いておきたい感じです。

でも。お高いんでしょう?

2012年
12月05日
17:32

3: U96

>REWさん
空の戦闘には騎士道が感じられますね。

2012年
12月05日
17:35

4: U96

>たうんさん
レプリカで10万円くらいです。
社会主義国だと実物がもっと安いですよ。秋葉原でMig-23の照準器が6万円でした。