第2次大戦でドイツ潜水艦戦の主力だったⅦC型は、軍艦史上、型式で最も多数建造された潜水艦です。
1934年頃にドイツ海軍は、所要隻数の確保を重視して極力小型化した航洋性の高い艦を整備する方針を定め、水上排水量626トンのⅦA型10隻を建造、1936~37年に完成しました。その後ⅦB型、ⅦC型、ⅦC41型と逐次改良強化を図り、700隻を超すⅦ型潜水艦が就役しました。
ⅦA型は第1次大戦のUB48を基本とし、海軍技術会社(Ⅳs)計画のフィンランド潜水艦ヴェテヒネンVetehinen級を改良した設計で、単殻式サドル・タンク型の船体に魚雷発射管5門を備え水上速力16ノット、水中速力8ノットの艦でした。性能はおおむね良好でしたが、水中での旋回半径が過大でした。
続く1938~41年完成のⅦB型は2枚操舵採用で水中旋回性向上、機関出力増大、燃料増載で航続力延伸、魚雷搭載数増加などの改正が行われました。船体が若干長くなり、水上排水量が753トンの増加、水上速力17.2ノットに上昇、航続力が約4割延伸し、ドイツ海軍の要求をおおむね満たし、北大西洋で作戦しうる中型航洋艦になりました。
さらにアクティブ・ソナー(S装置)搭載のため船体長の若干増加、電気系統一部機器の改善、予備魚雷の増載、搭載燃料の増加などの改良を行ない、戦時量産されたのがⅦC型です(ただしS装置の搭載は実現しませんでした)。
その要目は排水量水上761トン、水中865トン、全長67.1メートル、速力水上17ノット、水中7.6ノット、航続力水上12ノットで6500海里、水中4ノットで80海里、兵装53.3センチ魚雷発射管5門、魚雷14本またはTMB機雷39個、8.8センチ45口径単装砲1基、20ミリ単装機銃1基、乗員44名でした(続く)。
コメント
10月22日
22:58
1: えんぶん
2枚目の画像
バルブハンドルらしきものが沢山ありますね(汗)
バイオハザードでこんなにバルブハンドル探してたら一向に攻略できないよwとか考えてしまいましたw
10月22日
23:33
2: U96
>えんぶんさん
私も分かりませんでした…